北里大学獣医学部 2

2016年12月20日

 北里大学獣医学部の学校紹介第2弾は、農業や畜産の振興に向け、十和田市と連携して取り組んでいる研究事業について紹介します。

 今回は、『薬用作物の試験栽培』です。

薬用作物

 薬用作物を乾燥や切断、修治(加熱や湯通しなど)して漢方薬等に使用される生薬は、国内外での健康志向により、需要が高まっています。薬用作物は、北海道から沖縄に至るまで全国各地で生産されていますが、日本で使用される生薬の8割は、中国産が占めています。しかし近年、中国において(1)需要が増加していること、(2)乱獲により自生の薬用作物が減少していること、(3)甘草等の一部の薬用作物に環境保全等を目的に輸出制限を課していること等から、生薬の輸入価格は上昇しています。このため、栽培が可能な薬用作物について国内での産地化に取り組む動きが増えています。

連携事業

 十和田市では、平成26年度から3年間、北里大学へ市内で栽培可能な薬用作物の選定や栽培技術の検証を依頼しています。

 研究室:生物環境科学科植物生態学系研究室(杉浦俊弘教授・馬場光久准教授) 

試験栽培をしている作物種

○平成26年度に作付した作物とその効果

作物名 効果
チョウセンゴミシ(果実) 抗潰瘍・鎮痛

ホソバオケラ(根茎)

健胃・整腸・利尿
シマカンギク(頭花) 解熱・解毒・消炎
センキュウ(根茎) 補血・強壮・鎮痛

 

(平成27年度の薬用作物のほ場の様子※右からチョウセンゴミシン、ホソバオケラ、シマカンギク、ハッカ、ウイキョウ、シソ、ケイガイ、ゴボウが作付されている)

 

(収穫直前のハッカ)

 

○平成27年度に作付した作物とその効果

作物名 効果
シソ(葉) 発汗・解熱・鎮咳
ハッカ(果実) 中枢抑制・血管拡張
ケイガイ(全草)

鎮痛・抗炎症作用

ウイキョウ(果実)

健胃・去痰

ゴボウ(種子) 発汗・利尿・抗腫瘍

 

(平成28年度のウイキョウの様子 ※黄色いのが花、左手前はセンキュウ)

 

(平成28年度に結実したチョウセンゴミシ)

研究室より

 9種類の薬用作物の栽培を行っています。平成27年度はセンキュウ、シソ、ハッカ、シマカンギク、ケイガイの5種の薬用作物を収穫できました。この内、センキュウ、ハッカ、シソの3種は、局方試験の基準に適合するものが収穫できました。このため、これら3種は、十和田市における栽培に適した薬用作物であると考えています。平成28年度は、センキュウ、ハッカ、シソに加え、ウイキョウやゴボウを収穫し、これらを比較して適合する薬用作物を選定する予定です。また、前の年に伸びた枝に結実するチョウセンゴミシも収穫することができましたが、本格的な収穫は平成29年度からと考えています。

 

次回は、産学官連携で進める『イネSGS(ソフトグレインサイレージ)の取り組み』について紹介します。

 

※大学に関する詳細な問い合わせについては、直接ご連絡ください。

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                             URL:http://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/

                             TEL:0176-23-4371

                             FAX:0176-23-8703

 

※本紹介ページは、北里大学獣医学部のパンフレットと大学へのインタビューにより作成しています。

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