北里大学獣医学部 5

2017年2月10日

  北里大学獣医学部の学校紹介第5弾は、前回に引き続き、獣医学部に属する学科や学内の施設について紹介します。

  今回は、『生物環境科学科』と『FSC(フィールドサイエンスセンター)』です。

生物環境科学科

 野生動物と人との共存環境創出や環境の保全・修復についての提言や技術提供ができる人材を養成します。

 

研究室

 生物環境科学科には、環境創造系(3研究室)、物質循環系(2研究室)、生物生態系(3研究室)の3系、8研究室で自分のテーマに沿った専門的かつ実践的な研究が行われています。

 

取得資格

測量士補(卒業と同時に取得)

測量士(卒業後実務1年)

土木施工管理技士

(卒業後3年で1級受験資格)

技術士補(卒業と同時に取得)

高等学校教諭一種免許状

(農業)

自然再生士補

ビオトープ管理士

(二級一部試験免除申請中)

など

 

      

目指せる進路

土木・建設業 公務員(国家・地方)

緑地・環境関連業

飲食・宿泊業

卸・小売業 製造業
その他(医療・金融等) 大学院等進学  など

 

生物環境科学科の強みを紹介します!!

1)専門職への高い就職率(43%)!!

⇒動植物の調査や環境分析などを行う環境コンサルタントや屋上緑化や公園の造成に携わる緑化・造園関連等への専門職へ高い就職率を誇ります。

 

2)獣医学部の中でも唯一の野生動物に関する実習がある!!

⇒野生動物の調査に必要な基礎知識や調査方法、データの収集や解析ができるようになることを目標としています。

(野生動物学実習の様子)

 

(野生動物学実習の様子)

 

田中 勝千(タナカ カツユキ)学科長へ聞いてみました!!

Q:十和田市で学べるメリットを教えてください。

 十和田湖と奥入瀬川、八甲田山系とその麓に三本木原台地が広がり、四季のはっきりした自然度の高い地域。そこに大学がある。土、水、動・植物(+人間)が織り成す生態系(エコシステム)の全てが揃い、野外での実験・実習を重視する学科にとっては好適な場所です。

 十和田で学生を待ち構えているのが地域特有の偏東風(ヤマセ)ですが、作物への低温障害や水稲の病害(いもち病)発生と関わりが深く、肌で実感し作物を育てることでその影響を調べることができます。敷地半分を占める附属農場の畑や市内の水田を活用し地球温暖化効果ガスの研究にも取り組めます。近隣に日本で11番目に大きい小川原湖があり、しじみの大生産地ですが富栄養化による漁業への影響が懸念されています。小川原湖に流入する河川の水質や気象条件の影響か、他湖沼とは異なる現象が見られることが分かってきました。このように自然を相手にして勉強してみたいと考えている皆さんには格好の場所となります。また、春夏秋冬の彩りと県内地域のお祭りも見逃せません。多感な時期に厳しい自然とそこに住む人々とのふれあいから学ぶことは多く、きっと将来を生き抜くヒントが隠されている筈です。

 

Q:どのような学生を輩出していきたいですか?

 これまで身の回りにあるものは、そこにある土であり、流れる川の水であった。それが、例えば、作物を育てるとなると「土壌」や「用水」と名称を変える。呼称だけではない。どんな性質がありどのような役割を担っているのかを学んでいく。学生諸君が自然科学の目線で向き合うことの多くは、初めての経験で戸惑うことが多い。しかし、最終的に人を含めた自然生態系に起こっている問題を解決する術を身につけることが求められる。同じ顔を見せることのない自然と接することは、多様な現場を経験することに似ている。土や水だけではなく、植物や動物など自然生態系の構成要素をじっくり観察し、その背後に横たわる本質を見抜くために、柳のようなしなやか思考力を育んで欲しい。卒業後はそれぞれの職場において、地域の資源を維持しながら利用する環境保全に貢献できる人材として持続型社会の形成に関わって欲しい。

 

FSC(フィールドサイエンスセンター)

 土壌、植物、動物を含む自然生態系全体を対象に、食糧生産と環境保全の関係を研究し、実際の畜産に活かす教育・研究機関です。 

十和田農場

 十和田キャンパス内に広がる十和田農場は、農場総面積21ha(ほ場12ha、林地8ha、その他1ha)を有し、教員3名の専門分野(草地土壌学・家畜飼養学・家畜解剖生理学)を活かし、研究室の多様なテーマを引き受けています。

 

(十和田農場)

八雲牧場(北海道八雲町)

FSCは、十和田農場以外に、八雲牧場があります。

総面積は約350haで、家畜の排泄物を堆肥として草地に還元する「資源循環型畜産」を実践しています。化学肥料や農薬を一切使用しない草地管理のもと、北里八雲牛の生産から販売までを行っています。この過程で、遺伝子解析をはじめ、牛肉内の炭素や窒素など養分の流れを解析する研究まで幅広く取り組んでいます。

(八雲農場) 

(八雲牛)

 

寶示戸 雅之(ホウジト マサユキ)FSC長へ聞いてみました!!

Q十和田市で学べるメリットを教えてください。

 何と言っても自然環境豊かな広大なキャンパスで学べる点です。動物資源科学科の教育目標のひとつとして、産業動物の機能や能力を最大限に引き出す知識・技術を身に付けることが挙げられます。広大なキャンパスの中で多くの種類と数の動物を活用しながら実践的に学べることに加え、飼料の生産から動物の繁殖、飼育管理技術まで一貫して学べる点が都市部の大学と比較して大きなメリットになると考えています。

 また、地元の協力も得られやすい点もメリットです。十和田市は畜産が盛んなことから、これまでも十和田市や他の団体の方々と飼料開発やホーストレッキングによるアニマルセラピーに関することなど、学生参加型の共同研究を展開してきました。今後も地元の方々と協力して、世界に発信できる研究成果を上げてきたいと思います。

 少し違う観点からの話になりますが、学生の多くは首都圏、中部圏などの都市部出身ですが、生活費を抑えることができること、通学時間が短くて済むことなど居住環境が良く、友人関係を密にしやすいことも十和田市で学べる大きなメリットと考えています。

 

 

次回、北里大学獣医学部シリーズの最終回は、小動物診療センターと大動物診療センターについて紹介します。

 

※大学に関する詳細な問い合わせについては、直接ご連絡ください。

【問い合わせ先】

北里大学獣医学部 住所:〒034-8628 青森県十和田市東二十三番町35-1

                             URL:http://www.kitasato-u.ac.jp/vmas/

                             TEL:0176-23-4371

                             FAX:0176-23-8703

 

※本紹介ページは、北里大学獣医学部のパンフレットと大学へのインタビューにより作成しています。

お問い合わせ

農政推進係
電話:0176-51-6736