○十和田市食と農の推進条例

平成29年3月22日

条例第2号

秀峰八甲田の裾野に拓けた十和田市は、神秘の湖「十和田湖」、千変万化の美しい流れを織りなす「奥入瀬渓流」、三本木原台地に広がる豊穣な農地、整然と区画された美しい街並み等、豊かな自然と近代的な都市機能が調和した美しいまちである。

農業及び農村は、水と大地を最大限に活用しながら、生命の源となる農産物を生産するだけでなく、四季折々の美しい景観の形成、生物の保護、農村に伝わる文化の継承等の多面的機能を発揮する役割を担い、市民生活に大きな恵みをもたらしてきた。

このように、本市にとってかけがえのない農業及び農村を今後も守り育てていくためには、農業者の意欲の向上はもとより、市民一人ひとりが、食料、農業及び農村の市民生活に果たしている役割の重要性について、より一層理解を深め、農業の振興及び農村の活性化に向けてそれぞれの立場で努力を重ねることが重要である。

本市の農業者、農業団体、事業者、市民及び市が協働して、豊かで魅力ある農業と元気で活力のある農村を次世代へ引き継ぐとともに、食と農を通じて市民の安全で安心な生活を実現するため、私たちはここにこの条例を制定する。

(目的)

第1条 この条例は、本市の食料、農業及び農村(以下「食と農」という。)についての基本理念を定め、並びに農業者、農業団体、事業者、市民及び市の役割を明らかにすることにより、食と農が日常生活に果たしている役割の重要性についての理解及び関心を深め、もって本市の食と農が持続的に発展し、豊かで住みよい地域社会の実現に寄与することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 農業 米、野菜等の生産、畜産業及び内水面漁業をいう。

(2) 農村 農業を営むことを基本とした集落等の地域をいう。

(3) 農業団体 農業協同組合、土地改良区、農業共済組合その他農業者の社会的及び経済的な地位の向上を目的として組織する団体をいう。

(4) 事業者 農産物の加工、流通及び販売並びに食料の提供等を行う者をいう。

(基本理念)

第3条 食料は、将来にわたってその信頼が確保されるとともに、消費の拡大が図られなければならない。

2 農業は、環境と調和した持続的な発展が図られなければならない。

3 農村は、農産物の生産のみならず、市民生活及び地域活動の場であるとともに、自然と人とが共生する場として保全されなければならない。

(農業者の役割)

第4条 農業者は、自らが生産する農産物に責任を持ち、安全で安心な農産物を安定的に生産し、及び出荷するとともに、農村におけるまちづくりの主役であることを認識し、農業の振興及び農村の活性化に主体的に取り組むよう努めるものとする。

(農業団体の役割)

第5条 農業団体は、第3条に規定する基本理念の実現に向けて自ら取り組むとともに、市が実施する食と農に関する事業に協力するよう努めるものとする。

(事業者の役割)

第6条 事業者は、本市において生産された農産物等を積極的に活用し、消費の拡大につながるよう努めるものとする。

(市民の役割)

第7条 市民は、本市において生産された農産物等を積極的に消費するよう努めるものとする。

(市の役割)

第8条 市は、第3条に規定する基本理念にのっとり、食と農に関する基本的な方針として次に掲げる事項を推進するものとする。

(1) 安全で安心な農産物等の安定的な生産及び供給に関すること。

(2) 収益性の高い農業の確立に関すること。

(3) 農産物等の販売及び消費の拡大に関すること。

(4) 食と農を通じた教育に関すること。

(5) 農産物を活用した新たな取組の創出等に関すること。

(6) 農業の多様な担い手の育成及び確保に関すること。

(7) 農村の多面的機能の維持及び発揮に関すること。

附 則

この条例は、平成29年4月1日から施行する。

十和田市食と農の推進条例

平成29年3月22日 条例第2号

(平成29年4月1日施行)

体系情報
第9編 産業経済/第2章 農林水産/第1節
沿革情報
平成29年3月22日 条例第2号