○十和田市手話言語条例

令和元年12月13日

条例第44号

言語は、お互いの感情を分かり合い、知識を蓄え、文化を創造する上で不可欠なものであり、人類の発展に大きく寄与してきた。手話は、手指や体の動き、表情を使って視覚的に表現する言語である。ろう者は、物事を考え、意思疎通を図り、お互いの気持ちを理解し合うために、また、知識を蓄え、文化を創造するために必要な言語として手話を大切に育んできた。

しかしながら、過去には手話が言語として認められてこなかったことや、手話を使うことができる環境が整えられてこなかったこと等から、ろう者は、必要な情報を得ることも、意思疎通をすることもできず、多くの不便や不安を感じながら生活してきた。

こうした中、障がい者の権利に関する条約や障害者基本法において手話が言語として位置付けられていることを踏まえ、手話が言語であるとの認識を深め、手話の理解と広がりをもって地域で支え合い、手話を使って安心して暮らすことができる十和田市を目指し、この条例を制定する。

(目的)

第1条 この条例は、手話が言語であるとの認識に基づき、手話への理解の促進及び手話の普及に関し、基本理念を定め、市の責務並びに市民及び事業者の役割を明らかにし、もってろう者とろう者以外の者が共生することができる地域社会を実現することを目的とする。

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 市民 市内に居住し、又は通勤し、若しくは通学する者をいう。

(2) 事業者 市内において事業を行う個人又は法人その他の団体をいう。

(3) ろう者 手話を言語として日常生活又は社会生活を営む者をいう。

(基本理念)

第3条 手話への理解の促進及び手話の普及は、手話が言語であること及びろう者が手話により意思疎通を図る権利を有することを踏まえ、ろう者とろう者以外の者が互いに人格及び個性を尊重することを基本として推進されなければならない。

(市の責務)

第4条 市は、前条の基本理念(以下単に「基本理念」という。)にのっとり、必要かつ合理的な配慮等によりろう者の自立した生活や地域における社会参加が促進されるよう、手話に関する次に掲げる施策を推進するものとする。

(1) 手話への理解の促進及び手話の普及を図るための施策

(2) 手話による意思疎通や情報を得る機会の拡大のための施策

(3) 手話通訳者、手話奉仕員等の確保、養成及び支援のための施策

(4) 前3号に掲げるもののほか、市長が必要と認める施策

2 市は、前項の施策の推進に当たっては、必要に応じてろう者及びその支援者の意見を聴き、その意見を尊重するものとする。

(市民の役割)

第5条 市民は、基本理念に対する理解を深め、手話に関する市の施策に協力するよう努めるものとする。

2 ろう者及びその支援者は、市民及び事業者の手話に対する理解の促進及び手話の普及に努めるものとする。

(事業者の役割)

第6条 事業者は、基本理念に対する理解を深め、手話に関する市の施策に協力するよう努めるものとする。

2 事業者は、ろう者が利用しやすいサービスの提供及び働きやすい環境の整備に努めるものとする。

附 則

この条例は、公布の日から施行する。

十和田市手話言語条例

令和元年12月13日 条例第44号

(令和元年12月13日施行)

体系情報
第8編 健康福祉/第1章 社会福祉/第5節 障害者福祉
沿革情報
令和元年12月13日 条例第44号