令和5年7月21日(金)に農福連携推進講演会を開催いたしました。
※農福連携については下記をご覧ください。
農福連携推進講演会について、多くの方々にご支援、ご協力をいただきまして誠に感謝申し上げます。
講演会当日の様子については下記をご覧ください。
本日の主役である、講師・新免修さんです。
新免さんは京都府の福祉就労施設さんさん山城の施設長。民間企業経験を経て現職に就任。ろう者、難聴者、盲ろう者の生活相談員や手話通訳者を担当していました。
農福連携を積極的に推進し、2019年には政府の農福連携推進会議に有識者として出席し、「農福連携推進ビジョン」の策定にも関わりました。
2022年には農福連携の優良事例を取り上げる「ノウフク・アワード2021」グランプリ賞を受賞しています。
※グランプリ賞は全国でわずか2団体
講演の中では「農福連携とは」、「福祉就労施設さんさん山城で実際に行っている取り組み」、「障がい者とは必ずしも支援を受ける存在ではないこと」などをお話ししていただきました。
〇講演前にあいさつをする新免さん
いざ講演に入ると参加者の皆さんは真剣に耳を傾けていました。
〇新免さんの講演を真剣に聞いている参加者の皆さん
新免さんの講演終了後には、十和田市内で実際に農福連携に取り組んでいる福祉就労事業者の方々に行っている取り組みを紹介していただきました。
「農業者の方から実際に任せられている作業」、「依頼があった場合の実際の対応の流れ」などを説明していただき、アンケートの結果では「こんなにも多岐に渡る作業ができるとは思わなかった」、「是非知人にも紹介したい」など前向きな声がありました。
一人目の事例紹介者はNPO法人農楽郷ここ・カラダ代表の日野口敏章さんです。
日野口さんは主に「にんにく」を主軸に事業を展開しており、自らが経営する福祉就労施設利用者に農業を担わせることで農福連携を実現しています。
「にんにく収穫機」の操作ができる利用者も多数在籍しています。
〇取り組みを紹介する日野口さん
二人目の事例紹介者はCOLOR合同会社代表の成田二郎さんです。
福祉就労施設ルミエールでは、「除草剤散布」、「水田刈払い作業」、「長芋の皮むき作業」、「自宅庭の除草作業」を委託され作業を行っています。
成田さんは「社会貢献だけの農福連携ではない」、「労働力が対価に見合わなければお断りしても構わない」と語っていました。
農業と福祉がお互いにwin-winな関係となるように日々努力していることがうかがえます。
〇取り組みを紹介する成田さん
市内事例紹介後には実際に農福連携に取り組んでいる農業者の方々がいらっしゃいましたので、急遽農福連携に対する想い・感想を述べていただきました。
急なお願いにも関わらずスラスラと農福連携の素晴らしさをお話ししていただき、実際に農福連携に取り組んでいる農業者さんのお言葉は、参加者の皆様にダイレクトに届いたことと思います。
まずは十和田市の認定農業者であり、甲田ファー夢の経営者でもある甲田秀行さんにお話ししていただきました。
〇農福連携への想いを語る甲田さん
次に認定農業者であり、青森県の「チャレンジ農福」にも参加している小田正喜さんにお話ししていただきました。
〇農福連携への想いを語る小田さん
すでに農福連携に取り組んでいる農業者のお話をうかがった後は、上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室より、青森県でこれから行う予定の農福連携を推進するための事業についてお話していただきました。
農業と福祉をつなげる「ワンストップ窓口」事業の拡大などが予定されており、これからの青森県の農福連携推進の重要な役割を担うことになります。
〇青森県の農福連携推進のための事業を紹介する上北地域県民局職員
当講演会が当市の農福連携推進の第一歩となりましたが、農福連携推進の道はまだ始まったばかりです。
これからもより一層、農福連携の推進に努めて参る所存ですので、皆様方のご支援・ご協力をお願いいたします。
また、冒頭でも述べましたとおり、今回の農福連携推進講演会は皆様のご協力もあり無事終了することができました。
参加されたご関係者の皆様に重ねて感謝申し上げます。