官庁街通りは、碁盤の目状に整然と区画された街並みのなかで、ひときわ美しい十和田市のシンボルロードです。
馬産地であった十和田市には、旧陸軍軍馬補充部が設置されていましたが、戦後間もなく軍馬補充部用地が開放された際、官公庁用地として整備されたもので、道の両側には40を超える国・県・市の官庁が並び、熊本市・丸亀市とともに、都市計画法の事務所地区に指定されています。
長さ1.1キロメートル幅36メートルの道には160本の松と155本の桜が4列の並木を作り、春には桜、冬にはイルミネーションが彩りを添えます。また、花壇には400種類以上、6000株以上の宿根草が植栽されています。
歩道両側には、それぞれ奥入瀬渓流・稲生川をイメージした水の流れや、さまざまな馬のオブジェが配置され、野外ギャラリーの趣すらあります。
散策の場として、また、まつりやイベント会場として、常に市民に親しまれている事等が理由となって、昭和61年8月10日に「日本の道・百選」(建設省選定)に選ばれました。また、平成19年3月2日に「美しい日本の歴史的風土・準100選」にも選ばれました。