十和田市の子どもたちの学力と生活


 令和7年4月に実施した令和7年度全国学力・学習状況調査の十和田市の結果概要をお知らせします。


十和田市の子どもたちの学力と生活
~令和7年度全国学力・学習状況調査の結果概要から~

 

1 調査の目的

 本調査は、教育施策の成果と課題を分析し、その改善を図ることや教育指導や学習状況の改善・充実等を目的としています。
 本市では、市の児童生徒の学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題を検証することで、施策の見直しと改善を図るとともに、各学校が、児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てるために本調査に参加しています。

 

2 調査の対象及び内容

 (1)  対象学年と実施した学校数・児童生徒数(当該学年の全児童生徒対象)
   小学校 13校 第6学年  431人
   中学校  8校 第3学年  363人               

 (2) 児童生徒に関する調査の内容
  ① 教科に関する調査
  ア 国語、算数・数学、理科
  (ア) 身に付けておかなければ後の学年等の学習内容に影響を及ぼす内容や、実生活において不可欠で  

    あり常に活用できるようになっていることが望ましい知識・技能等に関する内容
  (イ) 知識・技能等を実生活の様々な場面に活用する力や、様々な課題解決のための構想を立て実践し

    評価・改善する力等に関する内容
      調査問題は、上記(ア)と(イ)を一体的に問う内容となっている。

  ② 質問調査
  学習意欲、学習方法、学習環境、生活の諸側面等に関する内容

 (3) 調査日  令和7年4月17日(木)
   ※児童質問調査については、4月18日~4月23日の期間で分散実施
   ※生徒質問調査・中学校理科(CBT方式)については、4月14日~4月17日の期間で分散実施

 

3 十和田市の結果の概要

 (1) 教科に関する調査
 小学校においては、すべての調査において、県、全国の平均正答率を上回っている。正答数の分布では、国語と理科は、全国に比べて、下位層が少なく、上位層が多い。算数は中位層が2極化している。
 中学校においては、国語は県、全国の平均正答率を上回り、数学は全国の平均正答率を下回り、理科は県・全国のIRTスコアを上回っている。正答数の分布では、国語と理科は、全国に比べて、下位層が少なく、中位層が多い。数学は、全国に比べて上位層が少ない。
 これまで、市立小・中学校においては、基礎的・基本的な知識及び技能の定着を重視するとともに、思考力・判断力・表現力等の育成を図るための教育活動を継続的に実施してきた。しかし、全国や県に比べて低い正答率となっている問題があるなど、資質・能力の育成に向け、指導方法の更なる改善が望まれる。
 市教育委員会では、他の調査結果(CRT、総合学力調査等)と併せて、実態と課題を明確にし、具体的な指導の手立てやICTの効果的な活用法等を学校に提供していくとともに、授業理解度の向上と学習内容の定着を図るため、引き続き次の点を重点として取り組んでいく。

 

 □授業の充実に向けて
 ・「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善
 ・資質・能力を育成する単元の構想
 ・個別最適な学びの充実
 □「令和のとわだの学び」を基にした実践
 ・問いから始める主体的・対話的で深い学びの実現
 ・Wonderfulなデザインによる単元の構想
 ・だれひとり取り残さない個別最適な学びの充実

 

 (2) 質問調査
 児童生徒の生活の諸側面に関する調査では、概ね令和6年度と同様に、全国・県の実態とほぼ同じような生活習慣や生活リズムで日々の生活を送っており、自己肯定感を育むとともに夢・目標をもち学校生活を送っていることがうかがえる。
 項目別では、「キャリア教育」に関する回答が全国に比べて高い。「とわだ未来プロジェクト」キャリア教育推進事業の成果と考えられる。また、「いじめはいけないことだと思うか」への回答項目についても、全国に比べて高い。引き続き、いじめ防止教育を推進するとともに、いじめの積極的な認知に努めるよう周知する。「主体的・対話的な学び」や「授業はよくわかりますか」の項目が全国に比べて高く、日ごろから充実した授業が行われていることがうかがえる。一方で、平日の家庭学習時間が全国に比べて低いことや、中学校においてICT機器の活用率が低いことなどが課題として挙げられる。
 市教育委員会は、引き続き、夢・希望・志の実現に向け、生きる力を育む学校教育の充実を目指して、学校を支援していく。

 

files/20250821kyouka.pdfPDFファイル(184KB)

files/20250821situmonnsichousa.pdfPDFファイル(72KB)

この記事へのお問い合わせ
指導課 指導係
先頭へ ホーム