新型コロナウイルス感染症は、高齢者や基礎疾患のある方がかかると重症化しやすいことがわかっています。手洗いなどの手指衛生を行う、三密(密閉、密集、密接)を避ける、マスクを着用する、人と人との距離を確保する、屋内では喚起を行う、などが大切です。
ただし、高齢者にとっては合わせて「動かないこと(生活不活発)」による、健康面の影響も心配されます。
楽しみにしていた集いの場がお休みになるなど外出の機会が減ったり、友人や離れて暮らす家族と気軽に会えなくなったり、そんな日常を過ごしているのではないでしょうか。特に高齢者の方は、家で過ごす時間が長くなると、筋力が落ちて動けなくなったり、気持ちが落ち込んで閉じこもってしまい、心身の機能が徐々に低下していく状態(フレイル)になってしまう恐れがあります。
厚生労働省の「地域がいきいき 集まろう!通いの場」ホームページでは、コロナ禍においても高齢者の方々が元気に過ごしていくための様々な情報やご当地体操などの動画を公開しています。
※青森県の「ご当地体操」に十和田市のいきいき体操動画がアップされています。
動かない時間を減らし、自宅でもできるちょっとした運動をするようにしましょう。栄養バランスのとれた、1日3食の食事をとることも大切です。
また、家族や周囲の皆さんが、高齢者のささいな不調にできるだけ早く気づいてあげることも重要です。
日本老年医学会では、先の見えない自粛生活でのフレイル予防についてポイントをまとめています。ご覧いただき、フレイルを予防し、抵抗力を下げないようにしましょう。
「新型コロナウイルス感染症」高齢者として気をつけたいポイント(895KB)
また厚生労働省でも、「食べて元気にフレイル予防」のパンフレットを公開していますので、ぜひご覧ください。