環境省、青森県、八戸市、南部町、五戸町、十和田市では、十和田八幡平国立公園と三陸復興国立公園・みちのく潮風トレイルとを結ぶ新たなロングトレイルを設定する取組を進めてきました。
このたび、青森県八戸市から南部町、五戸町を通り、十和田市の十和田神社までの約120キロメートルの道を「八戸十和田トレイル」と名付け、令和7年4月23日(水)より試験開通します。
試験開通期間中は公式ウェブサイトにて運営事務局がルートマップや通行止め箇所などの情報を発信していきます。
また今後、公式ロゴを定めるとともに、正式開通に向けて標識の設置などハイカーの利用環境を充実させていきます。
名称 | 八戸十和田トレイル |
設置主体 | 環境省、青森県、八戸市、南部町、五戸町、十和田市 |
総延長 | 約120キロメートル (八戸市8キロメートル、南部町29キロメートル、五戸町19キロメートル、十和田市67キロメートル) |
起点及び終点 |
起点:八戸駅 終点:十和田神社 |
ルートの特徴 | 八戸と十和田湖をつなぐ120キロメートル 海、山、川、里を繋ぎ、青森県八戸市から南部町、五戸町を通り、十和田市の十和田湖まで歩く旅の道。歴史と信仰が結びつき、古より人々の往来が盛んだった場所。 漁業の街、田畑、果樹園、森林、渓流と続く中で、街から自然へのグラデーションの中を歩く120キロメートル。 |
現状ではトレイルルート沿いに案内標識等は設置しておらず、当面の間はルートマップを参照して歩いていただくことになります。
試験開通期間中は、下記の公式ウェブサイトにて運営事務局がルートマップや通行止め箇所などの情報を発信していきます。
【運営事務局】
トレイルルートは既存道路の設置主体が管理していますが、トレイルルート全体の情報の収集や発信等を運営事務局が行います。
試験開通期間は、環境省業務受注者が、八戸十和田トレイルの運営事務局を担います。
※令和7年度環境省業務受注者:一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所
正式開通に向けては、以下のような取組を行っていきます。
なお、正式開通時期は令和9年度を目標としています。
・公式ロゴの制作
・ハイカーの利用環境の充実(標識の設置等)
・地域関係者との連携の推進
・トレイルルートの確定
・八戸十和田トレイルの「憲章」の作成
・他のロングトレイルとの連携
・普及啓発イベントの実施(ウォークイベント等)
1969 年(昭和44 年)に当時の厚生省国立公園部が、東京~大阪をつなぐ歩道「東海自然歩道」の構想を発表。1971 年(昭和46 年)発足の環境庁に引き継がれ、1974 年(昭和49 年)7月に完成。その後、九州自然歩道(1980 年(昭和55 年))、中国自然歩道(1982 年(昭和57 年))と続き、2019 年(令和元年)に10 本目の東北太平洋岸自然歩道(通称、みちのく潮風トレイル)が完成。国土を縦断・横断・循環する自然歩道で、四季を通じて手軽に楽しく安全に、優れた風景地などを歩くことによって、沿線の豊かな自然・歴史・文化にふれあうとともに、健全な心身の育成を図るもの。
東日本大震災後、持続可能な地域づくりを目指すとともに豊かな自然と地域の暮らしを未来に引き継ぐため「グリーン復興プロジェクト」を策定し、その取組の一つとして、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸を一本の道でつなぐ東北太平洋岸自然歩道(通称、みちのく潮風トレイル)を設定。路線は、既存の歩道や車道等を活用し、地域住民の意見を伺いながら決定。
自然風景、集落、観光スポット等を徒歩でつなぐことにより、地域の観光業・農林水産業を活性化し、復興に貢献することを狙いとしている。2019 年(平成 31 年)4月に、ハイカーの拠点となる「名取トレイルセンター」がオープンし、みちのく潮風トレイル全線の統括本部として、路線管理、情報発信等を実施している。2019 年(令和元年)6月9日に全区間が開通し、全長 1,000キロメートル を超えるみちのく潮風トレイルが誕生した。
ロングトレイルは、行政機関、地域住民・事業者、ハイカーなど多くの関係者が連携して管理と活用が行われる。ロングトレイルに関わるすべての人々で共有する理念として、「トレイル憲章」やそれに準ずるものが設定されている。
(参考)みちのく潮風トレイル憲章
環境省 東北地方環境事務所
十和田八幡平国立公園管理事務所
電話:0176-75-2728
三陸復興国立公園管理事務所八戸管理官事務所
電話:0178-73-5161
運営事務局
一般社団法人トレイルブレイズハイキング研究所(令和7年度環境省業務受注者)
電話:0179-23-8902(担当:モディ株式会社)