例年、県内では山岳遭難が多く発生しています。
十和田市では、その多くが春の山菜採りと秋のきのこ採りシーズンに集中しています。
遭難はわずかな不注意や安易な行動がもとで発生します。未然に防止するための対策を行いましょう。
(1)一人での入山は避ける
遭難者の多くは一人で入山しているか、入山後に一人で行動しています。
(2)家族等に行動予定を知らせる
出発前には、家族等に「行き先」「帰宅予定時間」「駐車予定場所」を知らせましょう。
3.万が一に備え携帯品を持つ
携帯電話、携帯バッテリー、方位磁石、非常食、ライター、発煙筒などを用意しましょう。
※特に携帯電話は持ち歩きましょう。電波が届かない場所(圏外)でも地図アプリにより自分の位置を確認できるほか、捜索時は携帯電話から発せられる電波が遭難者の位置特定にも繋がる場合があります。
4.防寒対策を行う
山の天気は変わりやすく、場所によっては厳冬期と同様の気象状況となることがあります。
服装は目立つ色にし、低体温症にならないよう寒さ対策を行いましょう。
5.火山性ガスに注意する
腐った卵のような(硫化水素の)においがしたら、すぐにその場をはなれましょう。
6.早めの下山を心がける
山の日暮れは思うよりも早く来ます。明るいうちに下山するようにしましょう。
1.携帯電話などで速やかに連絡を
携帯電話の通報により、早期に救助される事例が多数あります。
2.歩き回らずに助けを待つ
むやみに歩き回らないようにしましょう。特に夜間は周囲が見えないため事故に遭いやすくなります。
3.ヘリに合図をする
ヘリコプターの音が聞こえたら広い場所に出て、レスキューシートなどの光るものやブルーシートなど目立つ色のものなどを振って、合図をしてください。
1.発生件数(十和田署管内)
年 | 発生件数 | 遭難者数 | 死者数 | 行方不明 |
令和3年 | 6件 | 6人 | 1人 | 0人 |
令和4年 | 3件 | 4人 | 0人 | 0人 |
令和5年 | 7件 | 7人 | 2人 | 1人 |
2.行為別発生件数(十和田署管内)
年 | 山菜取り | キノコ採り | その他 |
令和3年 | 2件 | 1件 | 3件 |
令和4年 | 1件 | 1件 | 1件 |
令和5年 | 1件 | 6件 | 1件 |