年頭所感 令和5年1月

持続可能な発展を目指して 

 

 

 あけましておめでとうございます。

 市民の皆様におかれましては、新しい年を健やかにお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

 

 さて、昨年を振り返りますと、長引くコロナ禍に加え、電気料等をはじめとする物価高騰が市民生活や事業者に大きな影響を与える中、市民の命と生活を守るため、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策や生活支援対策、経済支援対策に取り組んだ1年となりました。

 

 また、災害の脅威に晒された年でもありました。
5月9日に発生した法量地区の林野火災では、焼損面積が27.46haにも及ぶ大規模な災害となりましたが、青森県、自衛隊等の関係機関、消防署員、消防団員の協力により、1人の死傷者も出すことなく無事、鎮火することができました。特に、ひたむきにそして、尊い使命感をもって消火活動に従事した延べ324人の消防団員の姿に本市の地域力を実感したところです。

 

 その他にも、8月には、朝方からの3時間の総雨量が110mmにも達する大雨により、建物半壊や、床下浸水等の住家被害が生じたほか、農作物にも大きな被害がもたらされました。
 本市では、迅速な応急対策を講じたところであり、引き続き災害復旧及び被災した農業者の支援に取組んでまいりますとともに、改めまして被害を受けられました皆様には謹んでお見舞いを申し上げます。

 

 一方、明るい話題としては、中心市街地において、4月に市民の利便性の向上のため、バスやタクシー等の交通拠点である「まちなか交通広場」が、また9月には市民の余暇活動や活動発表の場として「地域交流センター『とわふる』」がオープンいたしました。どちらも多くの市民の皆様にご利用いただいており、今後、更なるまちなかのにぎわい創出につながるものと期待しております。


 加えて、4月に新しく開館いたしました志道館は、これまでよりも多くの団体の皆様にご利用いただいており、武道やスポーツ活動等を通じた人づくりや体づくりの場として活用されているものと考えております。

 

 観光について申しますと、国の全国旅行支援等の効果もあり、観光客が徐々にではありますが戻ってきたように感じております。また、入国制限が緩和されたことから、昨年10月には、久しぶりに奥入瀬渓流や十和田湖などで外国人観光客の姿が見られるようになりました。


 さらに、これまで休止していたイベントも感染状況を踏まえつつ再開できるようになり、感染防止対策を徹底したうえで3年ぶりに開催しました秋まつりには、多くの来場者が訪れ、市民の皆様がイベントを待ち望んでいたことを実感いたしました。

 

 こうした中、本年も引き続き、人口減少対策をはじめ、子育て支援や産業振興への対策、新型コロナウイルス感染症や自然災害への対策、道路や公共施設の強靱化等への対策、市民の利便性向上のためのデジタル技術を活用した各種事業の推進等により、市民の皆様が不安なく安心して生活できるよう様々な課題に取組んでまいります。


 また、本年8月には、青森県と共に実施する青森県総合防災訓練が、本市において予定されていることから、改めて関係機関との連携を確認、強化することにより、自然災害等への備えを新たにしてまいりたいと考えております。

 

 今後も、将来都市像に掲げる「~わたしたちが創る~希望と活力あふれる十和田」の実現に向けて、「人口減少の克服」を本市の最重点課題とし、また、SDGs(持続可能な開発目標)の理念を踏まえ、全ての人が生きがいを感じられるような社会のために将来にわたって持続的に発展できるよう、これまで以上に市民の皆様との連携・協働を図りながら、「住みたい」「住み続けたい」「訪れたい」と思える魅力あふれるまちの創出に邁進してまいりますので、皆様のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

 年頭にあたり、まず何よりも新型コロナウイルス感染症の1日も早い収束と市民の皆様のご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 

令和5年1月

十和田市長 小山田 久

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