年頭所感 平成26年1月

元気な十和田市づくりの着実な進展に向けて

 

市民の皆さま、新年明けましておめでとうございます。

皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。

今年の干支は「午(うま)」です。「馬」と共に歩んできた歴史を持つ本市にとりましては、干支の中でも一番ゆかりのある年になります。また、平成17年の新市誕生から10年目という節目を迎える年でもあり、市民の皆さまと共に飛躍できる輝かしい年となるよう切に願うものであります。

 

振り返りますと、市長就任から早いもので5年の歳月が過ぎようとしております。この間、市民の皆さまの温かいご支援とご協力をいただきながら、「元気な十和田市づくり」に誠心誠意取り組んでまいりました。

新春に臨み、諸課題の解決と着実な施策の取り組みに向け、今一度、決意を新たにしているところであります。

 

昨年は、政権交代による新たな経済政策が打ち出され、また、本市の基幹産業である第一次産業に大きな影響が予想されるTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への事実上の参加表明、あるいは少子高齢化や人口減少への対応など、我が国の社会経済の構造は、大きな転換期を迎えようとしております。

 

このような状況のもと本市においては、「元気な十和田市づくり」に向け、さまざまな取り組みを行ってまいりました。中でも、本市が将来にわたり持続可能な行政運営ができるように、参画と協働による市民主体の自治運営を定めた「まちづくり基本条例」や、周辺9市町村の自治体と連携して生活機能の確保に取り組む「上十三・十和田湖広域定住自立圏」がスタートしました。

 

また、十和田湖・奥入瀬地域の活性化に向けては、長年要望活動を続けてまいりました一般国道103号青橅山(あおぶなやま)バイパスが国の直轄権限代行による事業の着手がなされ、また、ソフト面においても十和田湖観光の再生に向けた行動計画や奥入瀬焼山地区の活性化基本計画の策定作業に着手いたしました。このほか、十和田・八甲田地域のユネスコが認定するエコパークへの登録に向けた取り組みも始めました。

 

市民活動においては、本市で開催された「北海道・東北B-1グランプリin十和田」では、約18万人の来場者でにぎわい、関係者をはじめボランティアの皆さまの心のこもった「おもてなし」に対し、お褒めの言葉をたくさんいただきました。加えて、愛知県豊川市で開催された全国大会では「十和田バラ焼きゼミナール」が見事シルバーグランプリ(第2位)に輝きました。このような市民主体の活動が多くのかたから評価されたことを誇りに感じているところであり、関係者の皆さまには、あらためて感謝を申し上げます。

 

さて、本年は、市民の皆さまの活動拠点となる市民交流プラザや(仮称)教育プラザの一部が完成する予定であり、完成後はこれらの施設を活用して、市民活動がより一層充実したものとなりますよう願うものであります。

 

産業の振興においては、変わりゆく経済情勢の中で、本市の特長である第一次産業や貴重な観光資源を生かし、その産業基盤を構築していくことが重要となります。特に、農業については、農政の大きな転換期を迎えようとしている中で、農業経営の安定化と本市農業の持続的発展を図るため鋭意取り組みを進めてまいります。

観光面においては、さまざまな観光資源の点と点を結び、面としての魅力を発揮できるよう戦略的な取り組みを充実させ、交流人口の増大や経済の活性化に結び付けてまいります。

 

一方、市民の皆さまの生活を根底で支える重要な要素は「健康」であり、近年、健康寿命という概念が重要視されています。このため、市民の皆さま一人一人が健康に強い関心を持ち日常生活を安心して送ることができるよう、保健・医療・福祉が連携した取り組みを充実させてまいります。

また、安全で安心なまちづくりの推進のため、セーフコミュニティ活動の継続・拡充と、本年は世界保健機関(WHO)の再認証取得に向けた取り組みを進めてまいります。

 

そのほか、次代を担う子どもたちの教育環境をハード、ソフト両面からの充実を図るとともに、市民活動に対する支援や新市誕生から10年目を迎える節目の年が感じられるような取り組みなど、市民との協働による「元気な十和田市づくり」の着実な進展に向けて全力を尽くしてまいりたいと考えておりますので、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

年頭に当たり、皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。

 

平成26年1月

十和田市長 小山田 久

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