住みたい、行ってみたいと思えるまちづくりを全力で
市民の皆さま、新年あけましておめでとうございます。
皆さまにおかれましては、健やかに新年をお迎えのことと、心からお喜び申し上げます。
平成17年の新市誕生から早いもので10周年を迎えました。この記念すべき節目を契機として、改めて先達に感謝するとともに、その足跡に学びながら、地方自治を巡る新たな課題に対処し、市民の皆さまとともに魅力あふれるまちづくり、交流人口の多いまちづくりに向けて心を新たにしているところです。
昨年を振り返りますと、県内外から多くの観光客が訪れている十和田市現代美術館の来館者が100万人を突破したほか、十和田湖の新たな拠点施設となる「十和田湖観光交流センター『ぷらっと』」がオープンしました。また、市民交流の拠点となる隈研吾さん設計の「市民交流プラザ」がまちなかにオープンし、新たな人の流れとにぎわいを創出しております。
このほかにも、県外からも多くの愛好者が参加した「第1回全国パークゴルフ十和田大会」や、秋まつりには、ミッキーマウスと仲間たちによる「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」が開催され、大勢の人出でにぎわいました。また、福島県郡山市で開催された「第9回B-1グランプリin郡山」において、「十和田バラ焼きゼミナール」が念願のゴールドグランプリを受賞しましたことは、当市の情報発信に多大な貢献がありました。
本年は、1月28日に市制施行10周年記念式典を挙行いたします。また1月15日には安藤忠雄さん設計による「(仮称)教育プラザ」内の市民図書館の一部と教育研修センターを供用開始することとしており、昨年オープンいたしました市民交流プラザとともに、新しい施設の新しい空間において、これまで以上に市民の皆さまの活動が実りあるものとなりますよう願うものであります。
特に、本年最大のイベントである「第10回B-1グランプリin十和田」を、10月の開催に向けて準備を進めているところです。この大会では「市民力」の結集により全国の皆さまを「おもてなし」でお迎えするとともに、全国に向けて地域のさらなる魅力発信につながることを期待しています。
さて、地方創生が喫緊の課題となっております。人口減少対策や定住促進対策など、いずれも一朝一夕に解決できるものではありませんが、中長期的な視点でさまざまな行政分野における取り組みを、有効かつ効率的に進めてまいります。
産業振興においては、本市の特徴であります第一次産業や優れた観光資源を生かし、産業の再生や活性化を図っていくことが重要となります。このため、農業の六次産業化をさらに推し進めるとともに、観光においては、豊かな観光資源を活用した戦略的な取り組みを充実させ、国内外からの誘客に努めてまいります。
そして、市民生活を支えているのが「健康」であります。市民誰もが健康で長生きできるよう市民一人一人の健康に対する意識を高めるとともに、その取り組みを進めてまいります。
そのほかにも、公共施設の老朽化対策として、市民の安全・安心を守り、かつ、将来を見据え、公共施設等総合管理計画を策定し、計画的な施設整備に努めてまいります。
また、子育て支援を充実していくほか、セーフコミュニティの推進や市民と協働のまちづくりのための支援など、将来にわたり安心して暮らせる元気な十和田市づくりに向けて全力を傾注してまいりたいと考えております。
市民の皆さまには、より一層のご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
節目の年頭にあたり、本年が皆さまにとりまして、幸多き年になることを心から祈念いたしますとともに、皆さまとともに、住みたい、行ってみたいと思えるまちづくりを進め、未来に向ってまいります。
平成27年1月
十和田市長 小山田 久