新渡戸記念館の廃止

本日、十和田市議会の議決を経て、十和田市立新渡戸記念館廃止条例が可決されました。

 

昭和40年に建設された十和田市立新渡戸記念館は、十和田市の開拓に係る新渡戸家三代に関する史料や新渡戸 稲造先生の遺品等が展示・保管されていますが、昨年度に実施しました耐震診断の結果、コンクリート強度が極端に低いことが判明し、補強工事が困難とされたことから、万が一に備え、入館者の身の安全を第一に考え、そして、貴重な史料等を保全するため、廃止条例の提案をしたものであります。

 

当該廃止条例は可決されましたものの、当該記念館には、現在、貴重な史料が保存されていることから、直ちに解体することはありませんし、当面は、電気、水道等を止めることもありません。

 

市といたしましては、新渡戸家の史料等を安全に保存していくため、一時的に十和田市馬事公苑内の称徳館にて保存、展示してまいりたいと考えておりますが、新しい施設につきましては、今年から進めている公共施設整備計画の中で、市民の方々のご意見を伺いながら、検討してまいります。

 

新渡戸家の所有する史料の取扱いや保存等につきましては、これからも新渡戸家と協議をしてまいりますので、どうか、皆様には、以上の点につきまして、ご理解を賜りたいと存じます。

 

平成27年6月26日

十和田市長 小山田 久      

 

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