出初式とは、江戸時代から続く「無災害を祈願する儀式」で、防火思想の普及や啓発活動のために全国各地で行われています。
十和田市では、毎年1月または2月の日曜日に開催しており、ラッパ隊のラッパ吹鳴に合わせ、消防団員の分列行進、車両部隊の行進を行い、災害のない年になるよう祈願しています。
観閲式とは、歴史ある消防行事の一つで、消防団の日頃の活動や訓練の成果、統率力や結束力を、市民のみなさんに披露するものです。
十和田市では、毎年6月第2日曜日に開催しています。消防団員の人員・服装の点検、消防車両の機械器具点検、ポンプ操法や玉落とし競技等の消防演習を行っており、明治44年から三本木町消防組として、このような消防演習を行っていた記録があり、現在の観閲式の原形となっています。
ポンプ操法は、火災現場における消火技術の向上と初期消火のため必要な技術を身に付けるための基本となるものです。
いかなる状況下においても、迅速、確実かつ安全に行動できるよう消防ポンプの操作方法などを反復訓練し、操作技術の錬磨に励むとともに部隊としての連係動作を体得するために行っています。
玉落とし競技とは、2分間の制限時間内に地上9メートルに吊るされたボールを放水によりいかに早く落とすかを競うもので、毎年6月に開催している十和田市消防団観閲式の消防演習として行っています。
この競技は、実火災を想定したもので、迅速かつ安全確実に消火活動を行うため、団員同士の連係と確実なポンプ操作技術が問われます。
十和田市消防団のラッパ隊は歴史が古く、消防の式典、行事等において、消防団員の士気高揚を図るために、昭和48年に結成され、結成当時は、青森県内で初の組織でした。
現在は、ラッパの他、大太鼓、小太鼓、シンバルを備え、男女20名ほどの隊員で構成されています。
十和田市秋祭りなどのイベント会場において、消防団員の募集活動を行っています。
十和田地域広域事務組合消防本部
警防課消防団係
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